2015夏・スペイン滞在記【レブリーハ】

2015830184620.jpg2015830192721.jpg間が空いておりますが、スペイン滞在記の続き。

さてセビージャ滞在中にはちょこちょことお出かけをしておりました。まず最初の週末はレブリーハへ。この週末は「La Calacolá(ラ・カラコラ)」というフラメンコのフェスティバルがありまして、ミゲル・フニも出演するというので、いそいそとバスに乗りました。

早めに着いたものの、着いた途端に携帯電話のチャージがなくなって電話もメールも出来なくなった。レブリーハに着いてから現地の友人と連絡を取ろうと思っていたのに、これは思わぬハプニング。焦ってWifiのある店を探そうとするが、「大丈夫だよ、カラコラの会場で会えるよ。」と相棒の一言。まぁ、そうなんだけど、開演前に会いたいねーなんて言ってたので心残り。しかしなす術なし。

カラコラの会場とチケット売り場も確認し、時間が余ってしまったので青空を見ながら一休みと町を歩く。町には沢山のアーティトストの写真が所狭しと貼ってあり、フラメンコ・フェスティバルの雰囲気を盛り上げる。「あ!ミゲルだ!!」と相棒が指す方を見上げると、そこには立派なミゲル・フニ様の写真が!この写真を見ながら乾杯するしかないでしょう!とすぐ横のバルの席を陣取る。楽しみだね、今日の体調はどうかしらなんて話ながらビールが進む。(左の写真の上がミゲルの写真。右が拡大写真)

さて、切符売場が開く時間となり、ゆるゆると坂を上る。ミゲルが子供の頃、あの教会の鐘まで登ったとか言ってたねー、信じられないよねー、なんて懐かしい話をしていると、あっという間に到着。チケットも無事入手したら、今度は腹ごしらえ。タコが美味しかった。

さて開場時間となり会場へ向かう。並んでいると後ろから急に「カオリ!」と話しかけられる。レブリーハに知り合いはいないぞと思ってたら、なんとへレスでの友人だった!彼女のフラメンコの好みを考えれば、カラコラに来ているのもうなずけた。「スペインに来てるなんて知らなかったわよー!」と言われたので「私はヌリアにここで会えると思ってたよ!」と口から出まかせ。でも半分は本当。なぜなら彼女とは約束をしなくても、同じ会場で会うことがとても多いから。

夜11時から朝の4時前までという長い長いフェスティバルでしたが、その中でもミゲル・フニのアルテは圧巻。一部の後半にその順番がやってくる。登場すると割れんばかりの拍手。私の隣のスペイン人の男性はそれまで何の反応もしなかったが、ミゲルの登場と共に大きなハレオ!隣の人が別の人に変わったのかと思うくらい、その変貌ぶりにびっくりした。ミゲルのアルテは派手ではない。でも限りなく華やかだ。ふっと空気を掴む瞬間、心地良いコンパスを小さな動きから紡ぎ出す瞬間、あふれ出るその美学に、溜息に近い「オレ!」が口からこぼれる。持ち歌は一人2曲だったようだ。しかしながらミゲルは2曲では帰らない、いや、観客が帰さなかったというのが正しいか。「終わらないで―」と心から思いながら拍手を送った。美味しいワインを飲みたくなった。

ベッドに入ったのは何時だったのか?朝6時くらいかな。
のとちゃん、お世話になりました。ありがとう!今年も一枚ものとちゃんと写真を撮らなかったよ。。来年こそ!

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