Compas de Academia Flamenca終了!

201554161917.jpg5月2日のCompas de Academia Flamencaへお越し頂きました皆様、本当に有難うございました!昨年、イベリアの蒲谷社長から「パコ・デ・ルシアのオメナヘ(追悼)公演をやろうと思っているんだけど」と言われ、参加を打診されました。私個人での参加ももちろん、教室での群舞参加もあるとのこと。イベリアで自分の教授活動を始めた私であり、またパコ・デ・ルシアのオメナヘと聞いてこれは協力をしたいとすぐに生徒たちに相談。出来ればシギリージャで参加してほしい、そしてきっと当日まで大変な準備が必要だろうけれども、やってみたい人は手を挙げてほしいと聞くと、意を決した7人が集まりました。
昨年の12月から大特訓が始まりました。雨が降っても雪が降っても皆で集まり練習し、つらい思いも苦しい思いも乗り越えて初めてのリハーサルを迎えた日。歌い手のエル・ガジが7人に「いいね、すごくフラメンコだ」と言い、その後シギリージャをより理解するために多くのことを話してくれました。その後もリハーサルの度にスペイン人アーティストの信頼を得ていく姿を頼もしく見ていました。
連日このシギリージャを見ていた私は、当日の舞台を見ても正直驚くような感動はありませんでした。7人がいつも通りに出来るか、そして楽しんでいられるかばかりを考えていました。舞台は真剣に準備すればするほど、その過程において楽しむことなどできません。唯一その瞬間が起きるのは本番の舞台だけ。その唯一の時間をどう過ごしているのか、1人1人の顔を見ながらそんなことを考えていました。そんな中、聞こえてきたファニジョロの歌に思わずはっとしました。本気で歌ってるよ、ファニジョロ!!!ガジの歌も泣いていて、こんな素晴らしい二人のアーティストを本気で歌わせた7人。心から誇りに思った瞬間でした。

「楽しむということは本気で取り組むということ」。私の大好きな言葉です。この言葉の真実を、今回この7人に見せてもらったように思います。6月の発表会でもう一度踊ることになりますが、その時はまた違う姿を見せてくれるのかな。期待してます。そして素晴らしい時間をありがとう!これからもどうぞよろしく。