Conservatrio(公立音楽学校)のコンサート

Conservatrio(公立音楽学校)のコンサート

「今日ハビエルがコンセルバトリオでギターを弾くんだよー」と友人から連絡がある。ハビエルとは彼の息子で、この音楽学校の5年生。それは行かなくてはいけませんねと、いそいそと支度する。
この学校はうちのピソ(アパート)からすぐのところにあるのだが、もちろん入ったことはない。中に入ると天井高の少し威厳のある建物。いつもの調子のハビエルを見つけると妹のイザベルが飛んでいく。「ゆっくり弾くんだぞ」とお父さん。「緊張してるかなぁ」と友人のペパ(お母さん)に聞く、「今はまだね。でも舞台に上がったらきっと緊張するわよ。」と。
会の始まりは7~8人の生徒グループによる歌伴奏。ベルディアーレス。隣で相棒が「学生時代のギタークラブを思い出す」と言う。へー、こういう感じなんだ。
さて、ハビエルは女の子と一緒に登場するも、舞台に上がるなり椅子に足をぶつける。緊張しているのかな。隣ででペパの溜息。お母さんは心配ですね。二人で「Panaderos Flamencos」を弾く。ハビエルは音がきれいで、またギターを弾く姿はお父さんそっくり。このまま頑張って練習を続けてね。終わるなり舞台でおどけた顔。後でこのことをお母さんに大層怒られていました。
ギタリストになりたいと去年言っていたハビエル。今年そのことをわざわざ聞かなかったけれども、きっとその夢は大きく持ち続けているに違いない。未来はぜひ来日公演をするようなギタリストになって欲しいものです。