magna antología del cante flamenco

ちょっと調べたいことがありまして、久しぶりにmagna antología del cante flamencoを引っ張り出しました。これはありとあらゆる曲種を網羅し、またその上それぞれの曲を歌う人がすごい。アウレリオ・セジェス、フェルナンダ、チョーサなどなど偉大な歌い手が名を連ねる。

私はこれをずっと百科事典のように使っていた。分からない曲種や、もっと知りたい曲があるとこの箱を開けて質問を投げかけていた。辞書を片手に冊子を読み、足りない知識を補っていた。先日ちょっとしたことでまた調べようと思って開いたが、今回は何といっても時間がある。必要な部分だけを聴くのでなく、初めてひとつの作品のようにひとつのCDを最初から聴くことにした。そして驚いた。これってとんでもなく素敵な作品なのでは?確かに曲種ごとに順番に出てくる辞書のような構成だが、一曲一曲が当然素晴らしいので、タイムマシンに乗って贅沢なコンサートを聴いている気持ちになる。全部を聴き終わるにはまだまだ時間が必要だが、降ってわいたこの余りある時間。せっかくなのでこのコンサートに費やしてみようと思う。

そういえば数年前、グラナダのグランビアにあるCD屋さんでmagna antología del cante flamencoのレコード版を見つけたことがある。すでにCDのを持っていたし、何より10枚組のレコードをグラナダから東京へ持って帰る根性がなかった。どうしてあの時買わなかったのかと今では深く後悔。もうないだろうなぁ。。。