11月12日より始まりましたヘスス・メンデス来日公演も無事に終了いたしました。公演にご来場頂きました皆様、クラスへお越しくださった皆様、会場の皆様、この変則的なスケジュールにお付き合い頂き、会場の設営と撤収を手伝ってくれた生徒のみなさん、そしてこの1週間に関わって下さった全ての方々に感謝します。
有難いことに二人は日本食をこよなく愛し、寿司だ、ラーメンだと騒ぎながら日本を楽しんでいました。そしてことあるごとに彼らの日本に対する考察を語ってくれました。初来日のマヌエルはまず日本の道がきれいなことに驚き(これは去年フェルナンド・デ・ラ・モレーナも同じことを言っていました)、「何でごみが落ちていないんだ。誰が掃除をしているんだ?」と質問。恐らく掃除をしている人はいる、けれども日本人はそもそも道にごみを捨てないよ、と答えると、ふんふんと頷いてまっすぐ前を見ながら何かを考えていました。スペインではフードコートなどで食事をした場合、トレーをそのままテーブルに置いていくことが普通。来日当初は何も気が付かず立ち去っていた彼ら。帰るころには「これどこに置くの?」と聞いてくるように。
今回ヘススはパセオ(フラメンコ月刊誌)のインタビューを受けました。「日本の印象は?」と聞かれると「とにかくみんな礼儀正しい。そして誰もが感じよく接してくれてとても嬉しい。もうスーツケースに入れて日本を持って帰りたいよ!」と笑いながら話していました。
そして二人とも日本の建物(神社仏閣)などに興味を示していました。忙しいスケジュールの中、あまり観光をしたり散歩をしたりする時間がなかったのですが、ちょっと時間が出来た時にそばに何かがあると「ちょっと寄ろうよ」と言って自ら入って行ったりもしました。神社では二礼二拍一礼を真似し、七五三の子供たちに目を細める姿も。二人の好奇心の強さ、そして目の前のことを面白がる力にただただ圧倒されていたように思います。そして私としては回転寿司の魅力&底力を初めて知りました!
そんな二人の公演を帝釈天という特別な場所で出来たことは、何かに導かれたのではないかなとすら感じました。この場所がとても二人に似合っていたように感じます。この公演を実現するにあたって多大なるご尽力を頂いた帝釈天の須山様、そしてわが父に心から感謝します。そして何よりもこの会場へ足を運んでくださった皆様、本当に本当に有難うございました!!!!
※今回帝釈天での公演において、一部のお客様に大きなご迷惑をおかけしましたことに心からお詫びを致します。以後このようなことがないよう心して取り組んで参りますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。