オレンジ剪定

オレンジ剪定

いつものようにクラスに行くと、途中の道でヘルスの職員がオレンジの身を叩き落とし、それを全て処分していた。道はオレンジの良い香りで溢れる。ちょっとオレンジが可哀想に思いながらも、道に溢れるオレンジの実はさながら橙色の海。どうしてこんな風にオレンジを全て落とすのかするのか聞いてみたかったが、思いの外職員は熱心に働いていたので邪魔をするのはやめにした。
午後、友人宅にお昼を食べに行ったときに聞いてみた。暑くなる前にオレンジの木を剪定しておくために、先に実を落とすのだそうだ。なるほど確かに枝も切っていた気がするが、道に溢れるオレンジに見入っていたら枝のことには気がつかなかった。
今日通ったらさっぱりとした街路樹になっているのだろうか。いや、ここはスペイン。一日で作業が終わるわけはないから、今日もオレンジの海が楽しめるだろう。