今回は10年ぶりくらいにグラナダへ。もっと前かも。相棒がギターの修理をしたいということで、行ってきましたグラナダへ。グラナダはビールを一杯頼むと必ずタパ(小皿料理)がついてくるという素敵な街。どうやってこれで儲けを出しているのか不思議で仕方がない。
まずは目的のギター工房へ。長年愛用してるギターを持ちこみ、ギター職人のホセに見てもらう。ギターを見るとすぐに自分の記録を取り出し、相棒の情報を探す。もちろんコンピューターではありません。細かく手書きで書かれた本のような記録書に、何年何月にだれがどのギターを買ったというデータが細かく丁寧に記載されている。まさに職人技。「よく使ってくれているね」と言いながら、ここを直そう、ゴルペ板をもう少し大きくしようなど修理個所を丁寧に探す。歴史がたっぷり詰まったこの工房で、相棒のギターがまた新たに生まれ変わると思うとワクワクしてしまう。
グラナダの友人コンチャがその後サクロモンテへ案内してくれる。ミニバスに乗って丘を登っていくと、少しひんやりとした空気が迎えてくれる。丘を登り切ったバルで再会を祝し乾杯。サクロモンテと言えば洞窟の住居が有名ですが、このバルはまさにその「洞窟住居」。そしてこのバル、初めて私がスペインに来た時、ある方に連れて来てもらったことがあったバルでした。かれこれ20年近く前のこと、グラナダのサクロモンテだったことは覚えていたものの、場所が全く分からない。20年前とても良い思い出を作ってもらったそのバルにいつかまた行きたいとずっと願っていたところ、まさか本当にその日が来るとは!!時の長さ、そして短さを感じを感じながら美味しくAlhambraビールを頂きました。
私が初めてスペインに来た場所はグラナダであったにも関わらず、その後はなかなか来る機会もなく、すっかりとご無沙汰をしていました。久しぶりにほんの短い時間であってもグラナダで時間を過ごし、20代の自分を思い出したりして。今年はもう一度グラナダへ行く機会がありそうです。今度はゆっくりと町を散歩し、改めてこの町の魅力を探ってみることにしましょう。