アンドレス・ペーニャ来日クルシージョ② タンゴ、ソレア、ブレリア

201525142424.jpgアンドレス・クルシージョ報告第二弾。今回は平日5日間クラスです。
昼間はタンゴクラス。昨年の秋からアンドレスは「東京の平日5日間はタンゴをやったらどうだろう。この間の自分の公演でやったものと同じものをやったら、すごくいいと思うんだ。」と話していました。この間の公演とはへレス・フェスティバルで賞を取った「Órdago a la grande」のこと。この公演にいたく感動した私は二つ返事でOK。しかし、クラスが始まるとそのハードさに息の切れる毎日!アンドレスがやったことと同じことをやろうなんて、どれほど大変なことかよく考えればわかったことでしょうに。。。しかし、アンドレスのいつも通りの熱心さと、クラスのメンバーの明るさで、何だかんだ楽しく5日間を終えることが出来ました。みなさま本当に有難うございます。

 

20152514326.jpgさてお昼も食べてのんびり休んだ後は19時からソレアのクラス。アンドレスが「自分にとって最も大事な曲」というソレアでは、振付の素敵さはもちろん、アンドレスが歌うソレアに大きく心を動かされる。あまりに真剣に聞き入っている間にレマーテをするのを忘れたりして(言い訳)。余計なものをそぎ落とされた歌ぶり、そして美しい足音の元で紡ぎだされる繊細なエスコビージャ。1時間15分のすべての瞬間、全身の力と心を集中させないとその場所には立っていられない、そんな時間でした。

 

 

201525143949.jpgさて一日の終わりはブレリア!今年も例年と変わらずブレリア100本ノックでございました。今回で6年目になるこのブレリアですが、毎年大きな発見がある時間。参加者の一人の方は「一年に一度このクラスを受けることで毎回新たな気持ちなる」と言って下さいました。6年間毎年出ている方、今回初めての方が混じってのクラスですが、アンドレスはそれぞれの人の様子を見ながらの適格な指導。アンドレ自身が「ブレリアのクラスをやることが僕にとっては一番好き」と言うこのクラスには、今年もフラメンコを知るための沢山のことが今年も詰まっていました。クラスを終えた次の日、成田へ向かうアンドレスは電車の中でゆっくり目をつむり何かを考えている様子。瞼を開いた時にふと目が合うと、こう言いました。「昨日のブレリアクラスのことを考えてたんだ。あのクラスは本当に素晴らしかったね。」

写真はすべて最終日のものです。最終日以外は沢山来て下さっていたのに、今回写真にお顔を載せることが出来なかった皆様へお詫び申し上げます。皆様のおかげで今年も盛況の元にクルシージョを開催でき、またそれぞれが素晴らしいクラスとなることが出来ました。本当に有難うございます!